こんにちは!法学部2年の今野惺琶です。先輩や友達に恵まれ、大好きなことも学べて頑張って本当に良かったと思う日々を過ごしています。今回は皆さんの力に少しでもなれれば嬉しいです。お勉強の息抜きにチョコレートと一緒にでもぜひ。
勉強面
私は面接や英語の口頭試問が特徴的なAOⅡ期で合格しました。勉強ができるだけでは足りないのが難しいところであり、やりがいであり好きなところです。さて、突然ですが受けようか悩んでいるあなたに質問があります。
人より早く合格が決まるというのはやっぱり魅力的に映りますか。いいな~、という言葉に私はよく苦笑いをしていました。早く決まるということは人より早く「完成」させなくてはならないということです。もしもを考えない日はない、友達が勉強している時間を自分は志望理由書や面接練習に充てなくてはならない、チャンスが増えるというキラキラした言葉の裏にあるのはAOと一般入試の勉強の両立の壁で、そこにはどうしたって文字通り誰よりも努力したと自信を持って言えるくらい膨大な努力量が必要になります。…怖がらせちゃったでしょうか。でも、それを覚悟のうえでそれでも東北大学に行きたいんだという熱い想いと愛(?)があるのならAOⅡを全力でおすすめします!
しかし急に勉強時間を増やすのは難しいと思うので助走として定期考査に本気で取り組んでおくこと、いわば努力するという行為に慣れておくとやりやすいです。また、解いた問題に日付を書いておいたり勉強時間を記録しておいたりすると「頑張っているんだな」と実感できるので主に心の健康が良くなります。自分を褒める!これ重要です。
得意科目:英語
英語といえば単語と長文ですよね。一次試験である筆記試験が英語だったためとにかく試行錯誤してたくさん勉強したなぁと思います。
まず単語については法学部のAOⅡでは社会問題や法律の専門用語がよく出るので自分の単語ノートに〈法律・政治関連単語ページ〉を作り長文や英字新聞で見たものを都度書き溜めたり、英英辞典を用いて語感をつかむことで日本語を介さず理解できるようにしたりすることに重きを置いていました。英単語帳は朝と寝る前で固定しつつ隙間時間や勉強に疲れた時の休憩用に常に持ち歩いており、どちらかというとリフレッシュ枠だったため気が向いたらやっているという感覚に近かったかもしれません。
次に長文についてですがここで重視すべきは物理的な読む速さだけではなく“思考回路の構築”です。長文読解は頭の使い方を練習し試す場でもあり、思考回路を幾通りも作っておけばどんな長文が来ても動じずに試験に臨めます。時間切れ対策には戦略的アプローチと慣れも必要です。また、2年生の時から東北大学英語15カ年やAOの過去問を主軸に解いてはいましたがAOで扱う分野は独特とでもいいましょうか、かなり専門的かつ難解です。なので東北大だけでなく様々な他大学の問題や法的時事問題を扱った非常に長い読解にも取り組んでおいたことがとても良かったと感じました。最後に長文に付随して要約の話をしますがこれは英作文然り、ただの解答ではなく意外と忘れがちな“相手に伝えるものだ”という前提を意識することで自分の解答分析も変わってくると思います。
分析と改善を積み重ねていけばその歩幅が小さかれ大きかれ確実に前には進めます。
苦手科目:数学
私は1年生の時から数学が苦手で問題を解きまくっていました。こんなにやっているのになぜ数学君は私に振り向いてくれないんだ?!と拗ねそうになっていた記憶があります。そんな数学ですが先生に放課後質問に行ったり、理系の友達に自分が解いたところまで話してツッコミやヒントをもらったり、先輩に頼ったり本当に多くの人に助けてもらいました。人事を尽くして、それでもなおうまくいかなくて心が折れそうになるときは皆さんが思うよりもその努力を見てくれている人、温かく手を差し伸べてくれる人がいるので、頼っていいんだと思うと苦手科目には取り組みやすくなると思います。
生活について
睡眠が大事、とか健康が~とかはほかの方がきっと書いてくれると信じて託します。
ということで特にもし今読んでくださっている方が高校1・2年生でしたらぜひお伝えしたいことがあります。それは勉強だけでなく課外活動や英語検定の取得、部活動などに打ち込んで青春しましょう!ということです。これは決して冗談ではなく、自分磨きは他者=大学に力を「証明」することに繋がります。勿論自分が好きなことを伸ばすのも吉です。例えば私は“伝える”ことが好きなので読書体験記コンクールやビブリオバトル、模擬国連やディベートなど趣味もかねて取り組んでいたことが活動報告書に書く材料になりました。楽しいですし将来受験区分の選択肢を増やす意味でもぜひ様々なことに挑戦してみましょう。
ですが今読んでくださっているのは受験勉強の真っただ中にいる高校3年生が多いかもしれません。前向きであることは大切ですが、無理に笑おうとしなくても大丈夫だと思います。努力が大事、とは言いつつも頑張り続けることは大変なんです。だから苦しかったら泣いていいし弱音を吐いたっていいと思います。今この瞬間頑張ろうとしている自分、頑張っている自分をまずは自分自身が認めて褒めてあげてください。それともう一つ、友人や先輩、親、先生、もしも他の人に助けられたなら、頼ったならごめんじゃなくて「ありがとう」と言えたらはなまるです!
受験前日・当日の過ごし方
実は二次試験面接当日午前4時、大泣きしています。もう本当にプレッシャーとか緊張とかやっぱり自分なんかじゃ無理なんじゃないかというぐちゃぐちゃな感情がどうしようもなく押し寄せて、指先が冷えていくあの感覚を今でも覚えています。そんな私が面接室に入って言われた言葉が「あまり緊張していらっしゃらないように見えますね。」です。信じられない、と思ったでしょうか。大丈夫です、私が一番驚きました。手も足も震えていて、文字通り人生で一番緊張していて、それでも何とかなったので今となっては笑い話です。さて、私は緊張するときに昔からしているおまじないがあります。目を閉じて胸に手を当てて1度ゆっくり深呼吸。目を開けたらもう、大丈夫。たったこれだけです。皆さんも1つくらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。大切なのはその真偽ではなく、自分がそれを信じられるかどうかです。自分がそれで緊張を味方にしてベストを尽くせるなら、それはあなただけの本物に変わります。受験当日はもうどうしたって来てしまう、ならばいっそピンチの時ほど笑ってやりましょう。
最後に
“本番”はたった一瞬で、そのための分析や改善、そして“努力”には膨大な時間がかかります。受験期は特に折れそうになる心を何度も立て直してきました。ここで支えとなる大切なものを3つ紹介します。共に競い頑張りあえる友達、ときに目標と称される本気の夢、そして何が何でも続ける覚悟です。
私たちには努力しかできません。しかし努力なら、いくらでもできます。頑張ることができている皆さんならきっと大丈夫です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
来年仙台で会いましょう!
心より皆さんにエールを。