皆さん、こんにちは。東北大学理学部物理系2年の坂本陽亮です。この度合格体験記を書く機会を頂いたということで、自分の受験生時代を振り返ってみようと思います。私の受験は正直特殊であると思われますが、皆さんの参考になれば幸いです。
勉強面
私は、後期日程で東北大学に合格しました。前期が不合格だった場合、後期日程で東北大学を受験することは前から決めていましたが、過去問を勉強し始めたのは3月に入ってからでした。この後期日程というのは、東北大学ですと理学部と経済学部にしか存在せず、共通テスト、筆記試験、面接から成り立っています。配点が他の日程と比べ特殊であることを私は試験直前に知ったので、自分が受験する日程についてしっかり調べておくことをお勧めします。ちなみに私の場合は、英語と国語は共通テストの点数が使用され、数学と理科のみ二次試験を行う、というものでした。面接は理学部だと採点の範囲外でした。
受験勉強に関しては、私は「Study Plus」というアプリで勉強の管理をしていました。教材ごとの勉強割合を確認できたり、また利用人数も多かったりするので、個人的にはオススメです。
得意科目:英語
1,2年生のうちにターゲットや鉄壁で単語を固め、英文解釈のテキストを使って勉強しました。3年生になってからは、前期で受験する予定の大学の過去問をひたすら解いていました。共通テストに関しては学校の授業で対策をしていたので、個人で勉強をすることはしませんでした。
苦手科目:数学、物理
私は理系のくせにこの2教科が苦手でした。それでも理学部物理系を志望した理由は将来、素粒子の研究をしたいと考えていたためです。
この2教科の苦手のレベルは、授業は理解できるし、定期テストも解けるけれど過去問や冠模試ではあまりできないという感じでした。
この2教科に関しては過去問を解くよりも難易度が高めの問題集を使って繰り返し勉強しました。しかし、分からないことがあるとすぐ答えを見ていました。私は今でもこの勉強法をとったことを後悔しています。もっと時間をかけて考えたり、先生や友達に聞いたりすればよかったです。「ながら勉強」をしてしまったのもだめで、結局受験の時もこの2教科が足を引っ張りました。私からのアドバイスとしては、得意な教科よりも苦手な(入試レベルとなるとあまり解けない)教科に時間を使った方が良いと思います。
それから、私は計画の通りに勉強をすることが本当に苦手でした。勉強時間を決めてしまうと、変に時間のことを意識しすぎてしまう感覚になったからです。そこで、「何時間勉強するか」を決めるのではなく、時間以外の勉強量(何ページ、とか何問、とか)を決めて勉強するとうまくいくようになりました。
生活について
1.スキマ時間を使って勉強する
私は相当な田舎の出身で、高校にバスや電車を使って2時間ほどかけて通っていました。ですので、その時間を利用して英単語や古文単語の暗記をしました。共通テスト用の倫理・政治経済の勉強もしました。また、休み時間には友人たちとクイズを出し合いました。結果的に、この時間が私の受験に大いに役に立ったと思います。「ちりつも」ですね。
2.常にライバルを意識する
私は根っからの負けず嫌いで、定期テストなども常に1位を目指していました。ライバルの存在が、私が勉強するモチベーションになりました。結局受験する時には全国にライバルがいるわけなので、受験の事を見据えて学校や塾などで競い合える人がいると良いと思います。
合格体験記に、生活面で気を付けていたこととして体調管理を挙げる人は多いと思います。私の場合、健康は度外視で日付が変わるまで勉強することを習慣にした結果、1年で5回ほど体調不良になり、共通テスト後には新型コロナウイルスに感染して辛かったので、健康を大切にしてほしいです。
受験前日・当日の過ごし方
私は受験前日・当日には勉強はせず、下見に行ったりホテルで休んだり、とにかくリラックスすることを心掛けていました。それから、私は受験時の心の持ちようとして、「当たって砕けろ」の精神でいました。これのおかげで、私は緊張しすぎることなく受験を乗り越えることができました。楽観的すぎるのはよくありませんが、本番では今まで取り組んできたことを自信に変えましょう。面接に際しても、対策は何もしていませんでしたが、大学生活や学問の道について、自分がやりたいと考えていることを話しました。質問に真摯に回答すれば何も問題はないと思います。
併願校
自称進あるあるですが、私はたくさんの併願校を受験しました。私ほど受ける必要はないと思いますが、受験慣れと安心感の意味を込めていくつか受験するのもいいと思います。ちなみに、私は私立対策の勉強はほとんどしませんでしたが、共通テスト後に少しくらいは過去問をやった方がいいと思います。
以下、合否を書きます。
早稲田大学
先進理工学部(一般)→不合格
人間科学部(共通テスト利用)→合格
慶応義塾大学
理工学部(一般)→合格
上智大学
総合人間科学部(共通テスト利用)→合格
理工学部(共通テスト利用)→補欠合格
東京理科大学
理学部第一部(共通テスト利用)→合格
東京大学
理科二類(前期)→不合格
最後に
私から伝えたいことを二つ書きます。
1.周囲への感謝を忘れないこと!
皆さんが受験勉強をできるのは、家族、先生、友人など周りの人の支えがあるからです。いつも感謝の気持ちを持ってほしいです。その人たちは、皆さんが成功を掴んだ時皆さん以上に喜んでくれることでしょう。
2.受験勉強を楽しむこと!
勉強を続けていると、成績が伸びずに悩むこともあるかと思います。ですが、どうか自分を責めないでください。無理をせず、休憩や気分転換をすることも大切です。高校での生活も含め、ぜひ受験勉強を楽しんでください。しんどくなったら、自分の楽しい大学生活を想像してみて下さい。きっと前向きな気持ちになって、勉強に取り組めるはずです。最後まで諦めずに頑張ってください。応援しています!